【お金の話】知らないと恥ずかしい経済の話➂~利息と利潤~

お金の話
お金の話

利息と利潤について私たちが普段生活をしている中であまり深く考えることは無いですが、これらは私たちの生活にとても密着しており、知っておかないと損をしてしまうことがある大事なことの一つです。

私たちは親世代から「貯金をしなさい」と念仏のように言われ続け、普段の生活で余裕が出来たら貯金をするように体がしみついています。私も、何はともあれ貯金ということでせっせと今でも貯金をしています。しかし、自分でお金の管理をするようになった時に、ふと気づきました。

「あれ、、、定期預金の金利ってこんなにひくかったけ・・」

定期預金はある程度の利息がつくと思っていましたが、定期預金の金利は0.01%とほぼ無利子に近い状態でした。この状態になるまで私自身ほぼ無関心であったのは少し恥ずかしかったので、知らないと恥ずかしい経済の話として「利息と利潤」についてまとめてみたいと思います。

利息(りそく)とは

利息又は利子とは賃借した金銭に対して、ある一定利率で支払われる対価のことです。通常、利息と利子は同じ意味で使われますが、借りた場合に支払うものを利子、貸した場合に受け取るものを利息と使いわけることがあります。銀行預金で支払われる対価は利息と呼ぶのが一般的です。

普段意識せずにしている銀行預金ですが、銀行預金をして1年間経てば利率に応じた利息を受け取ることが出来ます。現在の普通預金の利率は0.001%ですので、10万円預けても1年後にようやく1円の利息がつくという超低金です。

このため、銀行預金に利息がつくということすら忘れてしまっている人は多いのではないでしょうか。私自身も銀行預金はお金を増やすためでなく貯めておくものだという認識でいました。

銀行預金は銀行にお金を貸すという行為である

銀行預金という言葉に惑わされがちですが、実は銀行預金とは銀行にお金を貸している行為になります。銀行は私たちからお金を借りたその対価として利息を払っているに過ぎません。

当たり前じゃないと思うかもしれませんが、このことを意識するかしないかで大きな違いがうまれることになります。それは、銀行預金は一種の「投資」だということです。現在では銀行預金は超低リスクでリターンは皆無な投資になってしまっていますが、好景気な時はそれなりの投資に値するリターンがあります。

それでは、過去の銀行預金金利はどの程度あったのでしょうか。

銀行金利の歴史

1970年代頃には経済成長率は毎年10%程度と右肩上がりの成長を続けるほど好景気であった時代には、10%を超える郵便局の定期預金が存在し、普通預金金利も3%を記録していました。

高度経済成長が落ち着きを見せたころには一旦銀行金利は下がったものの、1980年代後半から始まったバブル景気によって普通預金金利は2%、定期預金金利は6%台まで上昇します。

しかし、バブル経済が崩壊した後、日本は深刻な経済不況に陥り、それに伴って普通預金金利は0.1%、定期預金金利は1%台にまで落ち込みます。2000年以降銀行の金利は上昇することなく、現在では普通預金金利は0.001%、定期預金金利0.01%まで落ち込んでいます。

10%を超える定期預金であれば、100万円貯金していたならば1年後には110万円にもなるため、銀行預金は投資の一つとして非常に有効な手段だと思います。そして、これらのイメージを持ってしまっている親世代が私たちにひたすら貯金を進めてしまっているのではないかと思います。

しかし、現在では昔と違い超低金利ですので、親世代の言うことを鵜呑みにして銀行預金にまい進してしまうことに疑問を持つことが必要なのではないかと思います。

利潤(りじゅん)とは

利潤とは主に、企業が経済活動を行った後に得られる金額のことを指します。

経済学では、「企業は利潤を最大化することを常に考えながら意志を決定し、行動している」という仮定を置いています。しかし、利潤を最大化することのみを考えてしまうと、反社会的行為や犯罪行為など他人を騙しても利益を得ようとしてしまい倫理観を失ってしまいます。このため、「適正な利潤」を実現することが経営の目的だとする考えをパナソニックの創始者である松下幸之助が掲げました。

現在の日本では、このような考えが企業理念として掲げられコンプライアンス(企業倫理)の重視や社会奉仕といった企業的活動につながっています。

利潤の目的

日本にはあまり根付いていませんが、海外の企業では「会社は株主のもの」という考え方が一般的です。現に株式会社では資本を投資してくれる株主に対し、利潤をあげそれを還元することを約束し企業活動を実施します。毎年実施している株主総会はこれらを確認・評価するためのものでもあります。

しかし、こうした考えを意識することなく「会社は従業員のもの」という意識で働いている人は多いのではないでしょうか。実はそれは大きな間違いだということを理解する必要があります。もし、大株主に従業員は半分で良いから利潤をあげろと言われれば、企業は有無を言わず大幅なリストラを行い、私たち労働者から職を奪うかもしれません。現実にはそういった極端なことは滅多に行われることではありませんが、企業の目的は利潤をあげ株主に還元することが目的だということを念頭に置いておく必要があります。

利潤と利息の関係

企業は事業展開や設備投資をする場合、銀行からお金を借り入れます。そして、利益を出した後、銀行に返済をしていきます。つまり、企業が得る利潤は銀行から借り入れる金利より大きくなければならず、得られる利潤が高ければ銀行から借り入れる金利が高くても企業はお金を借ります。そして、お金を必要とする銀行は私たちからお金を集めるため銀行預金金利を高くするのです。

利潤と利息はこうしたつながりを持って経済として循環しています。銀行預金が超低金利だということは、銀行からお金を借りる企業が少なく、お金が余っているため私たちからわざわざ高い金利を払ってまでお金を集める必要が無いということなのです。それでは利息をたくさんもらうためには私たちはどのように行動したら良いのかということになります。

その一つの方法は、銀行預金ではなく企業に投資を行い企業を応援することです。株式投資とは本来そうしたものであり、企業は株式で得られた資金をもとに経済活動を行い、利潤を得ます。そして、企業があげた利潤の一部は株主に還元されます。

当然ですが元本割れをするリスクはありますが、株式投資とは企業を応援するだけでなく、企業があげた利潤の還元をうけるメリットもあります。それは現在の銀行預金よりはるかに高い利息(配当金)なのです。このように、企業を元気にしていくために投資を行っていけば、配当金を得られるメリットだけでなく銀行預金金利も高くなっていきます。そうなれば、銀行に預けそれを運用してもらうことも選択肢に入り、投資と預金をうまく使い分けながら資産運用していくことで好循環が生まれていくのではないでしょうか。

経済が停滞する理由

現在の日本の経済が元気がない一つの問題に、私たちのがひたすら預金をし続けることでお金が市場に出回らず経済が停滞してしまっていることが挙げられます。

それは、私たちの経済に対する無関心さが引き起こしていることでもあります。現在では、政府は小額からの投資を非課税にする制度(NISA)などを推進しており経済を元気にさせる政策をとろうとしています。しかし、私たちの多くはそれらに興味を持つ以前にそのもの自体を知らないという人たちが多くを占めているのは恥ずかしいことだと考えなければいけないのではないでしょうか。

私たちは、こうした制度をとろうとしている意味を理解しながら経済というものについてしっかりと考えることが必要なのだと思います。

まとめ

銀行預金は単なるお金を預けるということではなく、お金を銀行に貸すという投資の一つになります。しかしながら、私たちは不況という世の中の超低金利という中でもひたすらに預金をし続けています。それは私たちが経済というものに如何に無関心かであるかの表れでもあります。不況だと言われる今だからこそしっかりと経済や投資について学んでいくことが大切なのではないでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました