【子育て】児童虐待防止法~体罰か体罰でないかの境目とは~

子育て
子育て

児童相談所への虐待相談対応件数は増加を続けており、政府の調査では2017年度には13万件を超えました。現在の日本は少子化の方向に進んでいるにも関わらず、虐待相談件数が増加しているということは、子供が虐待を受けてしまう確率が高まっているということになります。

児童虐待防止法の改正

これを受け、児童虐待防止の抜本的強化として2020年4月から「改正児童虐待防止法」が施行されることになりました。法改正のポイントは以下の3つとなります。

  • 子供の権利を守る(体罰の禁止)
  • 児童相談所の体制強化
  • 関係機関の連携強化
体罰の禁止の具体的例

特に親などの親権者がしつけにあたって子供に体罰を加えることの禁止を明文化したことが大きな変更点ではないかと思います。厚生労働省の有識者会議では、しつけのためであっても体に何らかの苦痛や不快感を引き起こす行為は「どんなに軽いものでも体罰だ」と明記しており、その具体例として、

  • 注意したが言うことをきかないので頬をたたく
  • いたずらをしたので長時間正座させる
  • 友達を殴ってけがをさせたので同じように殴る

などを挙げています。個人的には、注意したが言うことをきかないので頬をたたいたことが体罰だといわれると少し厳しい気がします。しかし、感じ方には個人差があるものですので、子供が苦痛や不快感を感じたらそれは体罰だということで良いのだと思います。

体罰か体罰でないかの境目

私は学生時代は体育会系で部活で過ごしてきましたので、部活の顧問の先生がとても厳しかったのを覚えています。怒鳴られたり時にはビンタをされましたが、それを体罰だと感じることは無く、充実した部活生活を出来たと思っています。私はその当時はある程度の厳しさは当たり前だと思っていましたので、それを体罰だという風にとらえることは無かったですし、その経験があって今頑張れるということは沢山あるとも感じます。

しかし、現在同じようなことをしてしまうとそれは体罰だということになってしまいかねません。このように、体罰か体罰でないかはとらえ方次第ですし、時代によっても変わってくると思います。自分はこうやって来たのだからというのは、当然ですが通用するわけもありません。

頑張るという経験のもとその人を成長させたいと思うのなら、その人にその大切さを気がつかせてあげるように別な手段で教えてあげることだと思います。その上で、その人が頑張るか頑張らないかはその人次第だと考え、自分の課題からは切り離してしまうことが必要だと思います。

この体罰か体罰でないかの問題は子供を育てていく親にとってはさらに難しいことでもあります。この体罰に関係する親の権利として懲戒権というものが存在しています。

懲戒権とは

民事法の第820条には、

親権を行う者は、子の利益のために子の監護および教育する権利を有し、義務を負う。

とあります。また、第822条では、

親権を行う者は第820条の規定による監護及び教育に必要な範囲内でその子を懲戒することが出来る。

と定められています。この条例によって、親は子供が非行などをおこなった場合、懲罰手段として体罰を取ることが法律上認められていることになります。しかし、今回の児童虐待防止法の改正に伴い、この条例は将来的に見直される可能性があります。

児童虐待の難しい側面として、親なのだから子供に対して何をしても良いだろうという考えを持つ人が多いことだと思います。親として子供が他の人たちに対して迷惑をかけないように教育していくことは必要だと思いますが、その考えが行き過ぎて子供の人権を奪うことは決してあってはいけないことだと思います。

まとめ

今回は児童虐待防止法の改正内容の一つである体罰について考えてみました。特に子育てをしていく中でどうしても手をあげたくなってしまうことはあるかと思いますが、体罰をすることで良い結果をうむことは決してないと思います。

子供の教育をする上で大切なことは、子供もひとりの人間であり親の所有物ではないということを考えながら、子供を正しい方向に導いてあげることが必要なのだと思います。

それでも子供が言うことをきかない場合は体罰ではなく、少しほったらかしにしておくことも一つの手段だと思います。そして子供が自発的に行動するのを待ち、問題を起こした時には一緒に抱え込んであげ助けてあげることが親としての責務なのではないかと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました