【自己啓発】ソクラテス~知らないことを知っているということ~

自己啓発
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ソクラテスというと、とても昔の人で現代社会になぜか出てきて何か難しいことを覚えさせられたというかすかな記憶しかありません。その当時はなぜソクラテスについて学ばされたのかその意味すら理解は出来ないままひたすら暗記していた気がします。

しかし、ソクラテスの考えは私たちが生きていく上での大事なことについて教えてくれます。そして、それは様々なことを学ぶ前にまず理解しておかなければならないことでもあります。それでは、ソクラテスの思想は私たちに何を与えてくれるのか考えてみたいと思います。

ソクラテスについて学ぶ意味~善く生きるために~

なぜ私たちがソクラテスについて学んでいかないといけないのかというと、

知らないということを知る(無知の知)

ということを理解しなければならないからです。これは私たちが生きている中で学び続けるために必要ことだからです。そして、このことを忘れた時、自分の成長は止まってしまいます。

例えば、歳を取り頑固になってしまった人はこれまで自分が経験し学んできたことだけに固執してしまっている状態になっています。そして、周りがなんと言おうと自分の考えを変えることはありません。こうした状態では新しいことを学んでいくことは出来ず、その人の成長はそこで止まってしまったことになります。

学ぶということは善く生きることであるとも言われています。私たちは常に学びそれを共有し他の人に伝えることで本当の知恵を得ていくことが出来ます。それは自分にとってだけでなく社会にとっての財産でもあります。つまり、善く生きるということはそういうことなのだと思います。そのためにも、自分がまだ未熟だという謙虚な姿勢で様々なことを学んでいくことが必要なのだと思います。

ソクラテスの原典資料を参考にしていきながらもう少し彼の思想について考えていきたいと思います。

ソクラテスの無知の自覚に関する原典資料

私は知恵があると思われている者の一人を訪ねてみることにしました。(中略)仔細にその人物-特に名前をあげて言う必要もないでしょう。それは正解のひとだったのですが-を相手に問答をしながら観察しているうちに、次のような経験をしたのです。

つまり、この人は、多くの人に知恵のある人と思われているらしく、また自分でもそう思い込んでいるようだったのですが、話しているうちに実はそうでもないのだと、私には思われるようになったのです。それで、私は彼にそうではないということを説明しようと努めました。その結果、私は彼にもまたその場にいた多くの人々にも憎まれることになったのです。

しかし私は、一人になって考えたのです。彼より私のほうが、知恵がある。なぜなら二人とも善や美(真理)についてよく知らないと思われたのですが、彼は知らないのに知っていると思っているのに対し、私は知らないで、そのまま知らないと思っている。その点で私のほうが少し彼より知恵が優れていると思われました。

また私は彼以上に知恵があると思われている者を訪ねたのですが、やはり同じ結果となったのです。そして私はその者からもまた多くの人々から憎まれることになりました。(中略)私には、最も名声ある人々がほとんどすべて最も智見を欠き、尊敬されることが少ない人々のほうがむしろ智見が優れていると思えたのです。

(ソクラテスの弁明より)

ソクラテスが多くの人に憎まれた理由とは

自分のことを賢いと思っている人ほどそのプライドは高くなっていきます。そして、そういう人ほど自分の考えを変えることが出来なくなっています。

たとえその人がどんなに知識があったとしても世の中について知らないことは山ほどあります。しかし、知恵があると思ってしまったために、自分の考えとは別の見方があるということや、ましてや間違っているなんてことを認めることが出来なくなってしまっています。

そうした人に対して意見していくことや指摘していくと感謝されるのではなく、反対に恨まれ憎まれてしまいます。ソクラテスは多くの人に憎まれたのは、自分自身にとって不都合なことを言われたことに対する逆恨みとしての感情の結果なのだと思います。

ソクラテスの問答法

ソクラテスは真の知を得るために、相手が知っていることと思っていることを語らせてから、相手の説明に含まれる無知や疑問点を指摘し、相手が訂正したり説明をするのを繰り返す方法(問答法)を好みました。

これは子供が興味本位でいろいろ聞いてくることと同じことであり、子供はまさに問答法によって本当の知識を得ようとしているといって良いでしょう。しかし、大人が大人に対してこれをやってしまうと良く思われないですし、場合によっては喧嘩になってしまうかもしれません。

もし問答法を実践していくのであれば、自分自身に対してやっていくことが良いと思います。どんなことでも常に疑問を持ち、より良い方法が無いかを探求していくことはとても大事なことだと思います。より良い方法を探していくことは「学ぶ」ということの大切な行為の一つなのだと思います。

まとめ

ソクラテスは、学ぶことは善く生きることであるということ、その出発点としてまずは自分自身は無知なのだという謙虚で柔軟な姿勢が大事なのだということを教えてくれます。

自分自身の頭が凝り固まってしまったら、ソクラテスの言葉を思い返し自分自身を見つめ直してみることが大切なのだと思います。そうすることが出来れば、これからの人生をより善く生きていくことが出来るのではないでしょうか。

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