【子育て】早期教育がもたらす弊害とは

子育て
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子供の教育を開始する時期は早い人では幼稚園かそれ以前から始めているのではないでしょうか。学校生活が始まってつまづかないためにと、早くから教育させておきたいと思う親心はわからなくもありません。教育させること自体は悪いことではありませんが、やっても効果の低いことをやらせていても意味のあることだと言えないのでないでしょうか。そういった意味で早期教育として無理やり子供に教育を押しつけるのが本当に良いことなのか、今一度考える必要があります。

そもそも、学校の授業は子供の発達に合わせてプログラムが組まれています。平均的な成長をしていれば、自然とついていけるようになっています。そのため、あえて学校の勉強を焦って先回りする必要はないと思います。少し発達が遅れているなと思っても、焦る必要は全くないと思います。子供の成長は個人差がありますし、学校の勉強が少し遅れたくらいでは、将来に及ぼす影響はほとんど無いことを理解する必要があります。むしろ、親が焦ることでその不安が子供に伝わることの方に悪影響があるのではないでしょうか。

勉強なんていやいや始めるものである

子供が何もなしに「よし勉強しよう」と思うことははっきりいって皆無だと思ってよいでしょう。勉強を始めるきっかけは、「周りがやっているから自分もやらないといけない」というどちらかといえば受け身な気持ちがほとんどだと思います。学校の勉強についていえばこれで十分だと思いますし、それより大切なのは周りと比べて自分はどうかということを感じ取れるかだと思います。もちろん他人と比べすぎてしまい自分を見失ってしまってはダメですが、他者があってはじめて自分というものは認識することが出来ます。自我というものの成長には同年齢の子供たちと接し、自ら違いを感じていくことはとても大切なことであると思います。

こどもの集中力は10分ももたない

こどもの集中力は年齢+1分ぐらいしかもたないという調査結果があります。特に宿題などをしているときはすぐに集中力が切れますし、そもそもはじめから集中なんてしていないときもあります。自分の子供は集中力がなくて、と思ってしまうかもしれませんがそれが当たり前だということなのです。

子供にとって本当の集中力を発揮するのは自分の好きなことをやっている時です。大人からみたら面白くないんじゃないかなと思うことでも、子供はずっと続けていられることはたくさんあります。私は粘土遊びや友達とのかくれんぼなど日が暮れるまでずっとしていました。集中力はこうした遊びの中で少しずつ鍛えられていくのではないかと思います。

早期教育がもたらす弊害とは

早期教育は子供にとっては嫌々していることの方が多く集中できていないため空振りに終わることが多いものです。空振りに終わるだけならまだよいのですが、子供の頃に身につけておきたいことがおろそかになってしまう可能性があります。これこそが早期教育がもたらす弊害といえるのではないでしょうか。

子供のころに身につけておきたい非認知能力

まずは認知能力についてですが、認知能力とはいわゆるIQで表されるような知的能力のことをさします。例えば、数がわかる、字が書けるなどです。IQとは高いほど知能が高くなる知的能力の指標のひとつであり、同年齢集団での位置から算出される相対値として計算されます。早期教育で身につける能力は主に認知能力になります。

一方、非認知能力とは、目標に向かって頑張る力、他人とうまくつきあう力、感情をコントロール力などIQでは測れない内面の力のことをさします。これらの核となる要素のひとつが自己をいかにコントロールするかということになります。ある調査結果では、非認知能力が高い子供ほど、社会への適応力が高いだけでなく、大人になってからの健康度、収入、非犯罪率などが高いことがわかったという報告もあります。

このような非認知力は子供のころに養っておかなければならず、中学生になってからでは手遅れになってしまう可能性があります。ではどのようにしたら非認知能力を高めることが出来るのでしょうか。

かわいい子には旅をさせろ

「かわいい子には旅をさせろ」ということわざにあるように、子供には出来るだけたくさんの経験をつませた方が非認知能力は身につきます。それではと、いきなり子供に経験をつませるため、「ひとりで頑張ってこい」といってもなかなか実行できるものではありません。子供が不安な気持ちのままだと縮こってしまい、親もとを離れることが出来ないでいます。まずは子供が落ち着いて物事に取り組めるように安心感を与えてあげることが非常に大事になります。

安心感をはぐくむことはそんなに難しいことではなく、親子の絆をしっかりと形成してあげることです。そのためには子供と関わる時間をしっかりと持ち、親は自分をいつでも守ってくれる存在だということを感じさせてあげましょう。そして、少しずつ距離をとりながら旅をさせてあげると良いと思います。

出来るだけ失敗をさせてあげる

出来るだけ子供に失敗させたくないという、親の過保護は子供の成長する機会を奪っていると思った方が良いでしょう。失敗からは多くのことが学べるだけでなく、失敗を恐れずチャレンジする心や力を身につけることが出来ます。

これからの時代、定型化された仕事はどんどんAIや機会に奪われてしまいます。そのため新しいテクノロジーに適応しながら失敗しながらでも前に進んでいく力が必要になってきます。親がしてあげれることは、失敗することの意味や価値を認識するように導いてあげることではないでしょうか。

子供は子供たちの中で育つ

子供は大人の中で育つより、子供同士の中で育った方が非認知能力は育ちやすいと言えます。子供たちは子供たちなりにストレスのかかる世界で生きています。友達から意地悪をされたり、嫌なことを言われたりして、怒ったり、泣いたり、時には攻撃的な言動や行動をとってしまうかもしれません。嫌なことがあってムシャクシャするのは大人だけでなく子供も同じです。

子供のころに友達とよくケンカをしてこのような感情をコントロールする力を磨いていくことはとても大切です。もちろんダメなことをしたらダメと怒り、なぜダメだったかを理解させることが必要になります。子供時代のうちに自分の中のムシャクシャする気持ちをコントロールする力を身につけておけば、大人になってから怒りを爆発させすべてを台無しにするなんてことは無くなるのではないかと思います。

あきらめない心

「あきらめない心」とは、言い換えれば逆境にまけずに前向きに人生を切り開いていく力といえます。あまり無理をさせると子供の心に負荷がかかり、子供の心が折れてしまい、ときにはトラウマになるなんて考えてる親は多いと思います。虐待などの過度なストレスがかかるようなことがあれば確かにトラウマになってしまうことはあるかもしれませんが、日常生活をしている中での負荷で子供がトラウマになるほど子供は弱くはないと思います。

一つ逆境を乗り切れればその経験があきらめない心を育て、次へのチャレンジへの源泉となります。こうして、あきらめない心は育っていくのだと思います。そして、頑張った経験があるということは、とても大きな財産となり生涯自分を支えてくれることになると思います。

まとめ

早期教育は全く効果が無いとはいえませんが、これにばかり目がいってしまうと子供の頃にはぐくんでおきたい非認知能力がおろそかになる可能性があります。これからの時代、定型化された仕事はどんどんAIや機械に奪われてしまいます。そのため、失敗しながらでも前に進んでいく力、チャレンジしていく力、あきらめない力などの非認知能力の重要性が増してくると予想されます。

今回は非認知能力を高めてあげるいくつかの方法について紹介しました。非認知能力を高める方法はこれら紹介したものだけでなく数多く存在します。また、それぞれの子供に適した方法がありますので、これが正解というものは無い難しさがあります。だからそこ、子供がまだ小さいときは子供の成長を見ながら勉強以外の大事なものに目を向けていくことがとても大切なのではないでしょうか。

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