【自殺したくなったら図書館へ行こう】図書館のもつ役割

社会
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平成30年の自殺者数は20840人となり、平成22年以降で9年連続減少となっています。2万1000人を下回ったのは、昭和56年以来37年ぶりになります (警察庁HPより参照)

自殺者の数は減ってきている中で、自殺の原因・動機となっている約半数を占めているのが「健康問題」になります。健康問題が原因・動機となっている割合が多い理由としては、様々な要因が重なった結果としてうつ病等の「健康問題」を発生させてしまい、最終的に自殺まで追い込んでしまったと考えられます。

年々減少はしていますが、依然として2万人を超える人達が亡くなっており、うつ病などの「健康問題」が原因・動機になって無くなった方は1万人を超えています。これらの自殺予防の役割として全国四九か所に「いのちの電話」が設置されています。しかし、「いのちの電話」の相談員は高齢化しており、担い手が減少している現状があります。

自殺予防の活動の一つとして、滋賀県の能登川図書館の才津原哲弘館長が「自殺したくなったら図書館へ行こう」というメッセージを発信し活動されていました。その活動は雑誌でとりあげられ全国に広がっていきました。

今回は、図書館の持つ役割と「自殺したくなったら図書館へ行こう」という言葉に込められた思いについて考えてみたいと思います。

図書館の持つ役割

知恵を身につけることが出来る

才津原館長は、図書館はより良く生きるために、よりよく考えるための場所であると述べられています。図書館に行けば、多くの本と出会うことが出来ます。その中には、多くの先人達の知恵が貯蔵されており、生き方をリセットするためのヒントが見つかるかもしれません。

自分が抱えた悩みはすでに誰かが抱えた悩みということはよくあることです。図書館の中にある一冊の本との出会いで抱えた悩みが解決するかもしれません。

例えそうでなかったとしても、偶然手に取ってみた一冊の本から何かを感じ取ることが出来るかもしれないと思います。そして、図書館の最大の利点は、それらの本をすべて無料で見ることが出来るということです。無料でためになる知識を得ることが出来るということはとても素晴らしいことだと思います。

街のコミュニティの中心である

図書館は街の中心地近くで利便性の良い場所にあります。つまり、社会やコミュニティの中心にあると言えます。

自殺したくなったときは、人と出会うのがつらくなり家に引きこもりがちになります。そして、社会やコミュニティから自分は隔離されたと感じてしまいます。そうしたとき、図書館に行き、そこの雰囲気を感じることで自分が社会の中の一員であることに気づくことが出来ると思います。

とりあえず目的はなくても図書館に行ってみることで、気分転換にはなると思います。図書館には科学館や体育館などの公共の施設が隣接していることがあります。何気なく、そうしたところへ足を運んでいくと、また違った考えが浮かんでくるかもしれないと思います。

様々な人たちが集まる場所である

図書館には老若男女問わず、様々な人たちが集まります。学生、引退された老人、子供連れの母親、そして若いサラリーマンなど様々です。また、同じようにうつ病などの「健康問題」で悩まれている方もよく使用されています。

ふと、まわりを見ていると誰がどんなことを考えたり悩んでいるのか気づくかもかもしれません。もっと、つらく悲しいことで悩んでいる方もいるかもしれません。そうした人も図書館でより良く生きるための知恵を探しているのかもしれないと思います。

まとめ

図書館の持つ役割は非常に様々だと思います。その中でも、無料で知識を身につけることの出来る場所であるという役割は、私たちにとって非常ありがたいことだと言えます。 「自殺したくなったら図書館へ行こう」という言葉は、これらの図書館の持つ役割に気づいてもらいたいという思いが込められているのだと思います。

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