【少子化問題】私には関係ないで済まさないために考える

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厚生労働省は2019年の日本の出生率は1889年の統計以来はじめて90万人を割れし86万人になったと発表しました。このままいくと100年後には人口は9000万人になるとも言われています。

一方で、「少子化問題は私には関係ない」と考えてしまう人は多いと思います。

しかし、実は少子化問題は他人事ではすまされない問題であり、自分事として真剣に考えなければいけない問題です。そこで今回は、少子化問題について考えてみたいと思います。

少子化が他人事ではない理由

少子化によって引き起こされる最大の問題は、社会保障(年金、医療、福祉、健康)が維持できなくなることです

社会保障は、いざという時のセーフティネットの役割をしてくれています。例えば、厚生年金は老後にもらえる老齢年金だけでなく、働き手が亡くなった場合や病気になった場合を保障する役割りを持っています。

もし、社会保障が維持できなくなった場合、家計を支える働き手が突然亡くなってしまうと、生活していくことが出来なくなってしまうかもしれません。今の日本では、そんなことには決してならないよう制度がつくられています。私たちは、どんな時でも最低限の生活は国によって保障されており、これによって私たちは安心して働くことが出来ているのです。

家計を支えてくれる家族が突然亡くなるということは誰にでも突然起こりえます。つまり、社会保障は他人事ではなく自分事として真剣に考えなければいけないことなのです。そして、その制度と密接に関わり合いのある少子化問題についても自分事して考える必要があります。

少子化問題の概要

日本の人口推移

日本の人口の推移日本の人口推移はだいたい以下のよう感じで増えてきました。

日本の人口推移

1910年で5000万人程度ですので、100年間で倍以上増えていることになります。戦争があったにも関わらず

順調に人口は伸びてきたことになります。理由としてはいくつかあると思いますが、経済発展したことで食べ物や出産が安定してきたことなどが理由になってくると思います。

合成出生率

出生率をあらわす数値として合成特殊出生率があります。合成特殊出生率は、女性ひとり当たりが産む子供の数を表します。日本では2.10が人口据え置きの基準になっています。1974年には合成特殊出生率は2.10を下回り、2019年では1.42まで落ちているのが現状です。

少子化対策の歴史

政府が少子化を問題視したのは1990年の合成出生率が過去最低の1.57を記録したことから始まりました。1974年には人口が減少の傾向を示したことを考えると少し遅い気がしますが、1994年から本格的に少子化対策が始まりました。

1994年 「エンゼルプラン」が施行され、保育所の増設、延長保育の実施、地域子育て支援センター整備など

1999年 「新エンゼルプラン」策定

2001年 保育所の待機児童ゼロ作戦

2002年 男性の働き方の見直し

2003年 「少子化対策基本法」と「次世代育成支援対策推進法」が施行

現在の少子化対策は「少子化対策基本法」と「次世代育成支援対策推進法」が土台となり、子育て支援と働き方見直しによるワークライフバランスの構築を中心に進められています。

私はシングルファザーで子育てをしており、少子化対策で実施されている効果を感じることができます。しかし、これは子供を持ってはじめてわかることでもあります。まずは、結婚しよう、こどもをつくろうと悩んでいる人にとって効果が感じられるようにならないと、少子化問題はなかなか解決しないと思います。

少子化対策はぜひ内閣府のHPで確認してみてください

第2節 子育て支援等の充実|平成30年版子供・若者白書(全体版) - 内閣府
高齢社会対策大綱、高齢社会白書、高齢社会...

こどもをもつことへの多様な考え方

「こどもを持つことはリスク」だという考え方

「こどもを持つこと」や「結婚」はリスクだという意見をよく耳にします。こどもの教育費だけでも1000万以上は必要となり、出産費、食費や生活費などを加えていくと必要なお金はそれ以上となります。自分の生活をしていくだけでも精一杯になってきている現状では、「こどもをもつこと」がリスクになるという考えはわからなくないと思います。

「こどもをつくることが全て」という考え方

今の子育て世代の親や親戚たちにとって、子供をもつことは当たり前と考える方は多くいると思います。親戚での集まりなどで「まだ結婚しないのか」と言われたと思えば、次には「こどもはまだなのか」と言われます。そして、こどもがうまれたと思えば、次には「2人目はどうするの?」なんてきかれたりします。

こういったことは、不妊治療が成功せずこどもに恵まれず苦しんでいる方や、経済的な理由でこどもをつくることを諦めている方などにとっては、かなりのストレスになっていると思います。

「こどもはいらない」という考え方

少し前に女優の山口智子さんが「子供がいない人生を選択してもよい」との考え方をインタビューで話し話題になったことがあります。それぞれが生きてきた生い立ちや状況は違いますので、そのような考え方や生き方があってよいと思います。夫婦だけで暮らしたい、ひとりだけで暮らしたい、幸せな形は人それぞれだと思います。

まとめ

「こどもを持つことは何事にも代えがたい素晴らしいこと」というのは当たり前のことで、誰もがそのことに対して否定することは無いと思います。

しかしながら、「こどもをもつこと」が経済的や精神的な問題でストレスになり幸せになれないようであれば、なんとしても持たなければならないということでは無いと思います。

このような考え方があるという前提で、社会保障という私たちのセーフティネットを守っていくために、ひとりひとりが自分事として少子化問題を考えていくことがとても大事なのだと思います。

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